【デュエマ】デッキの特徴で履歴書を書く【就活】
デュエル・マスターズ、縮めてデュエマ。
激しく熱かりしカードゲームのこと。
そんなデュエマだが、やはりトレーディングカードゲームということで必要不可欠なことがある。
それがデッキ理解。
自分が使うデッキの理解が深ければ深いほど適切なプレイ選択が出来るようになり、ゲームを有利に進められる。
これ、何かに似ていないだろうか?
そう、
就活の自己分析である。
履歴書や面接など、自己PRが求められる場面では適切な自己分析が必要不可欠である。
適切な自己分析が出来れば、志望企業へのアピールも効果的となり内定を貰いやすくなるのだ。
そこで、この記事では自分がこれまでに組んだデュエマのデッキを就活生に見立てて履歴書を記入していき、その作業を通してデッキ理解を深めていく。
使う履歴書はマイナビ転職のテンプレートを使用し、自己分析の流れはリクナビの就活準備ガイドで紹介されている方法のうち一部を参考にした手法を採る。
1つ目のデッキ「青緑ジャイアント」
まずは一番気に入っているデッキから自己分析していく。
このデッキの概要を簡単に説明すると、超重竜ゴルファンタジスタを切札に豪快に大量展開と攻撃を行う爽快なデッキである。
では自己分析していこう。
自己分析では自分に起きた出来事の振り返りをしていく。今回はデッキの自己分析なので、このデッキを握るきっかけから対戦経験についてざっと振り返る。
このデッキを作るきっかけとなった出来事は、
風雲!! 怒流牙忍法帖の発売開始だ。
このデッキを元に青緑ジャイアントを組むようになった。当時のジャイアントは、前述した攻めの爽快感はほぼ無く、ひたすらに防御を固め特殊勝利を狙うという陰湿そのものであった。
(攻めるデッキもやろうと思えば組めたが、当時のジャイアントデッキは防御戦術の方が強かった。)
その後もちょこちょこジャイアントの新規カードが登場し、防御戦術はさらに磨きがかかってきた。いつの間にか、このデッキと対戦した小学生からは「引きこもりじゃん!」と捨て台詞を吐かれるほどにこのデッキはアンフェアを極めていった。
そんな陰湿なデッキが大きな転機を迎えたのは2023年のことである。
新シリーズ、アビス・レボリューションがスタート。
「
戦略も徹底防御から、いつの間にか最初に紹介した大量展開による攻めの戦術に切り替わっていった。イメージもガラリと変わって大学デビューに成功したような印象だ。
振り返りとしてはこれくらいで十分だと思うので、この来歴をもとにジャイアントデッキの特徴をまとめると、
- 風雲!! 怒流牙忍法帖の発売をきっかけに構築
- 元々は陰湿な防御デッキ
- 今では展開と攻撃で戦う豪快なデッキに
だいたいこのようになるので、これを自己PRっぽく文章に落とし込んでいく。
私の長所は、突破力があるところです。私は勉強や趣味などで何か困難に当たった時に、逃げずに真正面から課題解決に取り組んできました。具体的には、自分の能力に限界を感じたときに、根本から取り組み方を変えて違ったやり方で問題にアプローチしたり、時には友人などの仲間を巻き込み様々な意見を取り込んでいきながら解決策を考えたりしていきました。
この力を、海外展開も視野に入れているチャレンジングな貴社で活かしていきつつさらに磨いていきたいと考えています。
青緑ジャイアントデッキの攻撃力と突破力を課題解決能力に例え、事業を大きくしたいと考えている企業に刺さりそうな書き方をしてみた。これが自己PRとして適切かはともかく、何となくありそうな文章に仕上がったと思う。
自己PR文は一旦これで済ませておき、次は趣味特技について考えてみよう。
2023年度以降のジャイアントで切っても切り離せないのは、やはりゴルフだろう。
ジャイアントの代表的存在であるゴルファンタジスタというご機嫌なネーミングにも表れている通り、このシーズンのジャイアントカードはゴルフがテーマとなっている。
ゴルファンタジスタは生まれてからホールインワンしか出していなかったり、Par 0のコースは打つ前に攻略していたなどの変な設定がいくつかあるため、その部分を趣味特技のエピソードとして記入することにする。
趣味・特技はゴルフです。いつもゴルフ場の自然を感じながらホールインワンを連発しています。最近はPar LifeやPar 0などの特殊なコースにも挑戦しています。
趣味特技で長々と語る必要は無いため簡潔に数行にまとめた。これを見た人事担当が内容を信じてくれるかはともかく、「スポーツが好き」、「自然が好き」というところから陽キャな人柄を伝えることができているのではないだろうか。
あとは色々カード収録の流れを学歴職歴に例えていき履歴書を完成させていく。
出来た。よく見ると書いてある内容はちゃんちゃらおかしいが、ぱっと見は就活生の履歴書そのものだ。
現住所欄はデッキのメインの文明を、連絡先欄にはタカラトミー本社の住所や電話番号を記入しておいた。
資格・免許欄は、背景ストーリーにてゴルファンタジスタがゴルフカートモチーフのクリーチャーであるカート・ビートルに乗っている描写があったため運転免許を記入しておいた。
さて、履歴書が完成した後は面接対策だが、イメチェンに成功した青緑ジャイアントはきっと面接官からの受けが良いと考えられる。陽キャだし。
例えば人柄について聞かれたときにも、
豪快で爽快な人柄を買われ、学生時代にはムードメーカーとして場を盛り上げていました。時には仲間の努力を応援したり、時には持ち前の突破力を発揮して率先して課題解決に取り組むなど、リーダー的存在としても活躍してきました。縁あって御社に入社した際にもこの能力を遺憾なく発揮し、社員の皆様と協調しつつ盛り上げていきたいと考えております。
なんて回答も出来てしまう。ガクチカはゴルフのことさえ言っておけばベテラン世代にはウケるだろうし、元々陰湿だったけど大学デビューで心機一転明るい性格になったというエピソードも感触が良いはずだ。
ただここで気がかりになるのがこのデッキの短所である安定感だ。
というのも、僕の青緑ジャイアントは安定した勝利より大量のアドバンテージを得る爽快感を優先するがあまり、デッキの枚数を増やしたり変なギミックを採用しているためにブレの幅が広く不安定なのだ。
面接では長所だけでなく短所も聞かれるため、
私の短所はせっかちであるところです。後先考えずに実現したいことのために行動してしまうため焦って成果を逃すことが多いです。この短所を補うために、なるべく行動する前に仲間に助言を求めるなど、まずは一歩引いて考えるようにしています。
という風に答えて上手くスルーしていくことが必要だろう。
取り敢えずこれで青緑ジャイアントの自己分析は完了した。実力は十分で灰汁の無いデッキで正直言ってかなりやりやすかった。おそらく人柄も良いため内定もそこまで苦労せずに取れるだろう。
しかし、現実の自己分析は凡夫がなんとか少ない個性を探して盛ってようやくまともに評価されるというくらいが関の山だ。かく言う僕もその凡夫たちのうちの一人だ。
そこで次は僕が持つデッキの中でとくに問題作のデッキを取り扱っていく。きっと青緑ジャイアントと違ったアプローチが必要になるはずだ。
2つ目のデッキ「五元神コントロール」
というわけで次に自己分析していくのは僕のここ最近の問題作、五元神デッキだ。
このデッキは五元神と呼ばれる5枚のゴッドクリーチャーを合体させて1つの強力なクリーチャーを作って戦うというコンセプトのデッキだ。
カードを合体させて戦うと聞けば何となく強そうにも思えるが、実際はまともに戦えるスペックのクリーチャーを作るのにカードが2、3枚必要になるため、普通にデッキを組むと滅茶滅茶弱いのである。
このコンセプトでなんとか実用的に扱えないかと試行錯誤して取り敢えずこの形に収まったという経歴があり、飼い主の手を煩わせる猫のようにこのデッキに愛着を持っている。
最初に紹介したデッキはそのコンセプトの中で上手く行った方のデッキで、ゴッドを展開できる呪文を多めに採用しなんとか場に複数のゴッドを用意できるよう仕上げた。
このデッキの特徴で自己PRに繋げられそうなワードというと、一応攻守を両立できてバランスがいいといったところだろうか。このデッキに入っている百鬼の邪王門が攻めも守りも出来るためである。
(実際は攻守ともに欠陥だらけだが、自己PRでは些細なメリットを強く誇張してでも言い張ることが必要になるため、ここではそういうことにしておく。)
またこのデッキの基盤は4c邪王門という、これとは比較にならない程強いデッキの基盤を採用しているため、勝てるかはともかく安定はする。
以上をまとめると、このデッキはやりたいことはコンセプトとして明確で基盤もしっかりしているが、攻めも守りも中途半端で少し難があるということになる。
欠点までバカ正直に書いていると受かるものも受からないため、ここでは欠点を長所っぽく言い換えることでマイナスイメージを持たれにくいよう仕上げていくことにする。
例えば、
- デッキが迷走してあれもこれも手を出してしまう→多趣味、幅広い分野に精通
- カード1枚では戦えない→仲間と協力出来る
のように言い換えることで、むしろメリットのように印象付けることが出来る。
ひとまず言い換えを駆使しつつ出てきた情報を元に自己PRを書くとこのような感じになるだろうか。
私の長所は、自分がやりたいことに全力を出せることと、その努力を全力で楽しめることです。自分が挑戦したいと思ったことが見つかると、様々な手法や工夫を凝らしながら課題解決出来るように取り組むようにしています。挑戦する内容が難しく、中々実現しないこともありますが、挑戦すること自体に喜びを感じており、日々研鑽を重ねながらコツコツと取り組んでいます。努力の末に自分がやりたかったことが出来るようになるととても嬉しく、また何かに挑戦したいと意欲が湧きます。
貴社に入社した場合もこのチャレンジ精神を忘れず、業務をこなしつつ資格取得に取り組むなどキャリアを形成していきたいと考えています。
長所がパッとしないときは努力家アピールが一番手っ取り早いので、複数のデッキを組んで試行錯誤したエピソードを努力に変換してみた。
趣味・特技はデッキが試行錯誤で変化し続ける様子を文章に落とし込んでみる。
趣味は決まったものは無く、強いて言うなら新しく何かに挑戦することが好きです。例えば、釣りや園芸、料理、動画編集、格闘技など、様々なことにまず挑戦することで、自分が知っている世界を広げようとしています。とくに最近は、友人と交流を深めることで自分が挑戦したことのないものを見つけています。
趣味特技の話でこんなに詰め込んでいいのかというのは一旦置いといて、多趣味でアグレッシブな人柄がアピール出来ているのではないだろうか。ちなみに列挙している趣味は今まで五元神デッキに採用してきたカードから連想出来るものを記入している。
取り敢えずここまでで出た情報を元に履歴書にまとめた。
学歴・職歴欄に書く採用カードの履歴は全て書くとキリがない上、新しく入れたカードがパックに収録してすぐに採用したわけでも無いため、ひとまずは主力のカードたちだけでまとめた。
バイクモチーフである轟く覚醒レッドゾーン・バスターを採用したリストも使っていたため大型自動二輪車免許を資格・免許欄に記入しておいた。
さて次は面接対策だが、ここが五元神デッキにとって大きな壁になると考えられる。履歴書では言い換えで誤魔化せた内容も対面した面接官に見透かされる可能性があるのだ。そこで、面接対策ではなるべくマイナスイメージを持たれないよう心掛ける必要がある。
例えば、短所を聞かれたときには
私の短所は、好奇心旺盛であるが故に物事1つに集中することが苦手であることです。履歴書では様々なことに挑戦することが好きであると述べましたが、中には長続きせず断念した趣味も少なくありません。しかし、せっかく始めた趣味を途中で止めてしまうとは、その世界を知らないまま終わらせてしまうことになります。それではとてももったいないため、最近は一度始めた趣味は長期間続けるようにしています。
このように、短所を述べながらこっそり長所を入れる、さらには改善しようとしていることをアピールすることで隙のない受け答えにすることが出来るはずだ。
このような温度感で他の受け答えも考えておけば十分に対応できるはずだ。これで五元神コントロールの自己分析も済んだ。
最後に
この記事は普段使いしているデッキ構築の特徴を就活の自己分析と同じ要領で理解を深めようという記事だが、一応断りを入れておくと、
こんなことしても意味ない
本当に意味ない。一人回しでもしていた方が100倍マシ。
とは言え、自分のデッキの特徴を文章化すること自体は有意義でそこそこ楽しめたので、暇を極めたカードゲーマーは是非お試しください。
最後に、好きな仮面ライダーでも履歴書作ろうと思い調べたらもうあったのでこの記事案はボツになりました。さようなら。
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