時代を駆け抜けた平成仮面ライダー達。
今、その力が未来へと受け継がれる。
祝え!新たなる王の誕生を!
今回の記事ではAmazonプライムビデオで一度見れなくなってたけど何かもう一度見れるようになってた映画仮面ライダージオウ Over Quartzerの感想を書いていく。
この映画って何?
この映画は2018年に放送された仮面ライダージオウの映画であり、本編とは違う最終回そして平成ライダーの最終回が描かれた作品である。
総勢20作品の平成ライダーがデコボコに歴史を積み上げてきたことが醜くも美しいということを知らしめる讃美歌のような映画だ。
キャストはジオウ本編に引き続き、常盤ソウゴ/仮面ライダージオウ役の奥野壮、明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ役の押田岳、ウォズ/仮面ライダーウォズ役の渡邊圭祐、ツクヨミ役の大幡しえりなどが出演。
ゲストとして、仮面ライダードライブより詩島剛/仮面ライダーマッハ役の稲葉友やベルトさん/クリム・スタインベルト役のクリス・ペプラーなどが参加。
今作の敵組織として、???/仮面ライダーバールクス役のISSA始めDA PUMP全員、カゲン/仮面ライダーゾンジス役のパパイヤ鈴木、ジョウゲン/仮面ライダーザモナス役は獣電戦隊キョウリュウジャーでイアン・ヨークランド/キョウリュウブラックも演じた斉藤秀翼が出演。豪華。
他にもある意味ではサプライズゲストが登場するが、その話は追々。
この先からネタバレがあるよ!!まだ見てないなら見るな!!
見ての感想
まず一言。
バカの映画です。これ。
アホ。やりたい放題。
平成ライダーを締めくくる映画とは言われてたし僕もそう紹介したけどまさか本当に全部出てくるとは…
急に戦国時代にタイムスリップしたり、ISSAが平成を醜いと言ったり、平成生まれを吸い込む穴が出て来たり、仮面ライダーブレンとかGとかゴライダーとか斬月カチドキアームズが出てきて困惑してたら急に全平成主役ライダーが最終形態にリレーのように変身、そのまま巨大化したバールクスと最終決戦に入り、最後それぞれの番組ロゴとともに平成ライダーキックでバリアもろともバールクス撃破、貫通したバリアが平成の2字を模りそれを小渕恵三元内閣総理大臣の如く掲げ散る…
このストーリーをゼロから考えた人間がいて、それにゴーサインを出した人間もいると思うと末恐ろしいな。
あまりにもアシッド過ぎたため、公開当時この映画を一緒に見てくれた彼女は「仮面ライダーってこうなの…?」と変な誤解をされたし、ウォズにハマったためジオウ本編全部見てくれた。嬉しいね。
ここまで好き放題されたのに全部の平成ライダーが最終形態になってくシーンで急に正統派にカッコいいシーンになるのズルいな~
こうしたら喜ぶでしょ?みたいな気概を感じる。大正解。
ただでさえ全部出てきてるからごっちゃごちゃなのに、仮面ライダーに選ばれなかった者の代表として「とんねるずのみなさんのおかげです」で仮面ノリダーを演じた木梨憲武まで参戦。
別にパロディなだけで仮面ライダー関係無いのに、いや関係ないからこそ、ライダーに選ばれなかった悲惨さ、ライダーに選ばれた者の責務を訴えてきてグッと来た。仮面ライダーはいつだってこういう飛び道具で視聴者を惑わしてくる。
良い所
まず見てて情報量に飲まれる感触が心地よくて定期的に見たくなる。そもそもジオウが好きなので尚更。
あと前述した通りサプライズゲストがひたすらに豪華で最高。指摘したがり厄介ヲタクが
「いや平成ライダー全部出すなら〇〇(出すには余りにもマニアック過ぎる)も出さなきゃダメでしょ~www」
みたいに言ってくることすら許さない。完璧。そこまでしなくていいのに。
「俺も、ゲイツも、平成ライダーの皆も!瞬間瞬間を必死で生きてるんだ!みんなバラバラで当たり前だ!それを無茶苦茶とか言うな!」
なんて良いセリフなんだろう。
思えば仮面ライダーは過去から未来まで色んなことがあって、中には不評だったり矛盾だったりちょっとした炎上があったりしてたんだけど、一生懸命新しいものを作ろうとしてたらそんなこと当たり前だもんな~~~
その滅茶苦茶さが美しいんだ、平成ライダーなんだと肌で分かった。言葉じゃない。こうしてブログでツラツラとこの映画の感想を言葉にすることは無粋なのかもしれない。
そしてこの滅茶苦茶さは令和ライダーになっても続いてる。コロナの影響下だろうがなんだろうが変わらず放送し続けており、賞賛されたり批評されて突き進んでる。
そう思うと平成という元号は終わっていても、平成ライダーのイズムは脈々と受け継がれているんだなと実感出来る。平成は終わらない。
終わりに
こういうメタな仮面ライダー映画は後にスーパーヒーロー戦記とか出てはいるけど、平成ライダーを扱った映画としてはこれからも唯一無二であり続けるんだろうな。
多分仮面ライダーヲタクは令和でもその次の元号になってもいつまでも平成を謳い続ける。
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